目次
『カルムヴォンモガー』とは
生年月日 | 1990年6月9日 |
---|---|
出身地 | オーストラリア・ビクトリア州ジーロング |
身長 | 188cm |
体重 | 106~117kg |
上腕 | 50cm |
胸囲 | 122cm |
ウエスト | 81cm |
もも周り | 66cm |
SNS | インスタグラム・ツイッター・公式YouTube |
カルムヴォンモガーは俳優としても活躍しており、彼に焦点を当てたドキュメンタリー番組も制作されるなど非常に注目度の高いボディビルダーです。彼の魅力といえば70年代のボディビルダーたちのような、スマートでバランスの取れた「クラシックフィジーク」な筋肉でしょう。
まずは、そんなカルムヴォンモガーの生い立ちについて紹介します。彼がボディビルに魅了されたのは、どういった理由からだったのでしょうか?
カルムヴォンモガーの生い立ち
ここではカルムヴォンモガーの生い立ちを紹介していきます。筋トレを始めたきっかけや彼のボディビルへの愛、彼自身が招いてしまった大怪我と現在の様子など気になるエピソードが満載です。生い立ちを知れば、彼への興味がより高まりますよ。
兄と始めたトレーニング
1990年、オーストラリアにある湾岸都市のジーロングでカルムヴォンモガーは生まれます。育った家庭は大きな農家で、5人きょうだいのひとりでした。そんな彼は14歳のとき、兄からの誘いをきっかけに筋トレを始めます。
兄と通っていた近所のジムは古く、ダンベルやバーベルは錆びており立派なトレーニング器具もありませんでした。しかしヴォンモガー兄弟にとっては充分すぎるほどの設備で、ふたりは筋トレに魅了されたのです。
変わっていく自分を見て筋トレ中毒に
カルムヴォンモガーは、もともと細身な体型でした。そのこともあり、筋トレによってどんどん逞しくなっていく自分の筋肉を見た彼は、筋トレ中毒ともいえるほどにトレーニングを重ねるようになります。そんな姿を見たジムのオーナーが、ジムの鍵をカルムの家のポストに入れておくほどの鍛えぶりでした。
また、彼の筋トレ意欲が掻き立てられた理由には、ライバルでもあった兄の存在もあります。自分より大きな身体で、自分より高重量なウェイトを扱う兄に「負けたくない」という気持ちが強く芽生えていました。そうして彼はより激しく、より高重量なトレーニングを追い求めるようになっていったのです。
ボディビルダーを目指す
カルムヴォンモガーは「シュワちゃん」ことアーノルドシュワルツェネッガーをはじめとする、70年代のボディビルダーに焦点を当てた「パンピングアイアン」というドキュメンタリー映画に大きな影響を受けます。そして、スマートでバランスの良い筋肉がついた身体を持つ、70年代のようなボディビルダーを目指すようになりました。
ボディビル大会に出場
カルムヴォンモガーが初めてボディビルの大会に出場したのは2010年でした。初めての大会は地元のボディビル大会でしたが、なんとその1年後に国際的な大会「ミスターユニバース」のジュニア部門で優勝します。その後2013年のミスターユニバースでも5位に入賞し「より高みを目指したい」と感じた彼は大きな決断をしました。
2014年、生まれ育ったオーストラリアからカリフォルニアへの移住を決めたのです。彼の憧れであるアーノルドシュワルツェネッガーも故郷からカリフォルニアに移住しているため、その影響も少なからずあったのではないでしょうか。そしてボディビルの聖地とも言われるカリフォルニアのロサンゼルスで、彼はさらなるトレーニングに励みました。
大会成績
カルムヴォンモガーは、2016年までボディビルの大会に出場していました。ここで、彼の輝かしい大会成績も紹介しておきます。
2011 NABBA Junior International Championships Melbourne:1位
2011 NABBA Junior Southern Hemisphere Championships Gold Coast:3位
2011 WFF Junior Mr Universe Baden:1位
2013 NABBA Class 1 International Championships Melbourne:1位
2013 NABBA Class 1 Southern Hemisphere Championships Gold Coast:3位
2013 WFF Universe Superbody Thessaloniki:5位
2014 WFF Mr Universe South Korea:1位
2015 WFF Pro Mr Universe La Ciotat:1位
2016 NPC Irongames Championships Culver City:1位
大怪我の連続
カルムヴォンモガーは、ボディビルダーとしての人生に致命傷を与えるレベルの大怪我を複数回経験しています。1度目の怪我は2017年、現在のボディビル界のエースのひとりであるクリス・バムステッドと「180kgのバーベルカールをする」というパフォーマンスを行い、彼は上腕二頭筋を断裂しました。そしてこの怪我で、彼は20kgもの筋肉を失ったのです。
その後リハビリを順調に進めていたものの、2018年にはロッククライミング中の事故で大腿四頭筋にも怪我を負い、おまけに上腕二頭筋を再び断裂してしまいます。鍛え上げた筋肉を活かしたパフォーマンスで観客を楽しませたいタイプのカルムヴォンモガーは、危険な行為による大怪我の連続でボディビルダーとしてのキャリアを数年潰すことになってしまいました。
現在のカルムヴォンモガー
2017年以降はボディビルの大会に姿を見せなかったカルムヴォンモガーですが、2021年現在はボディビルダーとして復帰する意思を固めています。国際的な大会であるミスターオリンピアでフィジークのタイトルを獲得することを目標に、まずはIFBBのプロカード取得に向けてトレーニング中です。度重なる大怪我を乗り越えた彼の再活躍に期待したいですね。
カルムヴォンモガーのボディビル以外での活躍
カルムヴォンモガーは俳優として映画に出演するなどボディビル以外にも活躍の場を持ち、大きな注目を集めました。今やインスタグラムのフォロワーは約300万人、公式のYouTubeチャンネル登録者数は約100万人という人気ぶりです。ここからは、彼のボディビル以外での活躍について紹介します。
自身のドキュメンタリー作品に出演
カルムヴォンモガーは現代のボディビルダーたちに焦点を当てた2017年のドキュメンタリー映画「ジェネレーション・アイアン2」に出演しています。この作品と続編の3作目はNetflixでの視聴が可能ですが、前作は英語版のDVDでしか視聴できません。
さらに2019年には、彼が主役であるドキュメンタリー番組「カルムヴォンモガー・不屈の肉体」がNetflixで配信されるようになりました。この番組では彼の素顔や怪我をした際の裏側を知ることができます。(2021年1月時点)
映画でアーノルドシュワルツェネッガー役を演じる
カルムヴォンモガーが特に話題となったのが、2018年に公開された映画「Bigger」です。この映画ではミスターオリンピアを創設したジョーウィダーを中心として、アーノルドシュワルツェネッガーをはじめとするボディビルダーたちの姿も描かれています。なんと、彼はこの作品で憧れの存在であるアーノルド役を演じました。
「アーノルド役をどんな身体で演じたのか気になる」という方も多いでしょう。残念ながら日本では公開されていないため、アメリカのAmazonでの作品購入をしないと試聴することができません。
ボディビルダー初のGUCCI広告塔に
カルムヴォンモガーは2019年、世界的ファッションブランド「GUCCI」の広告塔として起用されています。ボディビルダーが起用されるのは初めてで、彼の多くのファンからは喜びの声があがりました。怪我の影響もあってか身体はかなり小さくなっていますが、それでもモデルの女性を軽々と持ち上げている姿は輝きを放っています。
カルムヴォンモガーの筋トレについて
カルムヴォンモガーの筋トレのポイントとしては「週に4回のペースで行う」「高重量低レップ」「扱うウェイトをセットごとに大きくしていく」ということが挙げられます。トレーニングメニューもベーシックな種目が多く、70年代のボディビルを愛する彼らしい内容です。
また、彼はしっかりと週3日オフをとることも重視しており、それがトレーニングメニューのハードさを物語っています。では、トレーニングメニューの一例を筋肉部位別にみていきましょう。彼のメニューを真似する際には重量やレップ、セット数はそのまま取り入れず、自分に合った限度で行うようにしてくださいね。
胸の筋トレメニュー
・ベンチプレス(5~15レップ)×5セット
・インクラインダンベルベンチプレス(8レップ以上)×3セット
・ケーブルクロスオーバー(15~20レップ)×3セット
・ディップス(10~20レップ)×3セット
・ダンベルプルオーバー(10~15レップ)×3セット
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腹の筋トレメニュー
・インクラインシットアップ(20~30レップ)×2~3セット
・インクラインレッグレイズ(20~30レップ)×2~3セット
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背中の筋トレメニュー
・ラットプルダウン(8~10レップ)×3セット
・ベントオーバーローイング(8~12レップ)×3セット
・スミスマシンローイング(ダンベルローイングをスミスマシンで行う)
・ハーフデッドリフト(8~12レップ)×3セット
・シーテッドローイング(10~12レップ)×3セット
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肩の筋トレメニュー
・バックプレス(8~12レップ)×6セット
・ダンベルプレス(8~12レップ)×4セット
・アップライトロー(8~12レップ)×3セット
・リアデルトフライ(8~12レップ)×4セット
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脚の筋トレメニュー
・スクワット(2~12レップ)×6セット
・スタンディングカーフレイズ(6~15レップ)×5セット
・シーテッドカーフレイズ(6~15レップ)×5セット
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腕の筋トレメニュー
・バーベルリストカール:(8~12レップ)×3セット
・バーベルカール(4~10レップ)×4セット
・スカルクラッシャー(6~12レップ)×4セット
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カルムヴォンモガーの食事・栄養摂取について
ここでは、カルムヴォンモガーの食事や栄養摂取について解説します。食べても太りにくい体質であることや、ハードなトレーニングでエネルギーをかなり消費することから彼の食事の量はかなりボリューミーです。また、彼は好物について母親や友人が作る家庭料理が好きだと語っています。
では、彼の食事メニューの一例や摂取しているサプリについてみていきましょう。
カルムヴォンモガーの食事メニュー例
1食目:全卵(4個) バナナ(1本) 牛乳(1杯)アイスクリーム(3スクープ) ピーナッツバター オートミール プロテイン ハニースムージー
2食目:鶏むね肉 白米
3食目:牛肉 白米
4食目:鶏むね肉 白米
5食目:プロテイン
6食目:じゃがいも ステーキ サラダ
7食目(おやつ):プロテイン 牛乳(1杯) アマニ油 トースト ピーナッツバター バナナ(1本)
(筋トレ×食事については以下の記事も参考にしてみてください)
【筋トレ×食事】効果UPの食べ物〜筋肉の発達が停滞するNG例など徹底解説
出典:Slope[スロープ]
カルムヴォンモガーの使用サプリ
カルムヴォンモガーは、複数のサプリを使用して栄養を摂取しています。ホエイプロテインをはじめ、ジムに行くときにはクレアチンとBCCAが欠かせません。彼が使用しているサプリは以下の通りです。
・ホエイプロテイン
・プレワークアウト
・マグネシウム
・ジンク(亜鉛)
・マルチビタミン
・フィッシュオイル
・タウリン
・グルコースパウダー
・クレアチン
・BCAA
カルムヴォンモガーのステロイド使用疑惑
カルムヴォンモガーの逞しい肉体を見て「ステロイドを使用しているのでは?」と感じた方も多いでしょう。実は、彼はステロイドの使用を認めています。また、ステロイドの使用に関して公言するボディビルダーが少ないなか、彼は自身のYouTubeチャンネルの動画でステロイドについて語りました。ここで、彼が語った内容の一部を簡単に紹介しておきます。
ステロイド使用を決めたきっかけ
カルムヴォンモガーがステロイドの使用を決断したのは「ジムで一番の男になりたい」「女性からモテたい」といった理由ではないと語ります。彼はボディビルの世界でトップになるため、ステロイドの使用を決めました。また、筋トレを始めてからその決断に至るまで、6年間は自然なトレーニングを続けています。
彼が初めてステロイドについて知ったのは、共にジムへ通っていた兄の友人の身体が急成長したときでした。その際、兄の友人のステロイド使用のことを知ったのです。ただ、カルム自身は自然なトレーニングによる自分の限界やポテンシャルが知りたかったため、使用については迷っていました。
その後、ボディビルの大会に出始めた頃はステロイドを使用していませんでしたが、彼に付いていたコーチの「ステロイドを使わないとトップ5には入れない」という言葉で、ステロイドの使用を決断します。ボディビルの世界で戦い続けるための選択でした。
ステロイド使用に対する思い
カルムヴォンモガーは、ステロイドを使用することに対する思いについても語りました。まず彼が強調したのは「筋トレを初めてすぐステロイドを使ってはいけない」ということです。少なくとも5年間は自然なトレーニングをして、本来の肉体やポテンシャル、遺伝について知るべきだと述べています。
また「ステロイドを使用するかどうかは他人でなく自分が決めること」「ステロイド使用に対する責任を持つこと」についても強調し、根拠のある理由を持つべき人だけがステロイドを使うことができると語りました。
ステロイド使用を公言するユーザーが少ない理由
動画のなかで、カルムヴォンモガーはタブーとも言える「ステロイドユーザーが使用を公言しない闇」についても触れました。彼はステロイドユーザーが使用を認めない理由が2つあると話します。そのひとつは「職業だけでなく家族や友人、恋人などにも影響が及ぶ恐れがあること」で、もうひとつは「ステロイドが悪いものであること」だと語ったのです。
また、身体を見ればすぐにわかりはするものの、ステロイドユーザーにはそれぞれ「ステロイドは使っていない」と言わなければならない理由があるとも話し、ステロイドユーザーに対する理解も示しました。
カルムヴォンモガーの筋肉を拝める画像集!
カルムヴォンモガーの筋肉を目指してみよう
カルムヴォンモガーはボディビルダーとしては致命的な怪我を繰り返しましたが、ボディビル復帰に向けてトレーニングに励んでいます。そんな彼に魅了された方も多いのではないでしょうか?記事内で紹介したトレーニング内容や食事メニューを参考に、ぜひ彼のような美しく逞しい筋肉を目指してみてくださいね。