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丸顔だから似合う髪型が限られる。
そんなふうに感じて、ヘアスタイル選びに悩んでいませんか。
実は、丸顔メンズが「似合わない」と思い込んでいる原因の多くは、顔型そのものではなく、髪型の選び方やシルエットの作り方にあります。
ポイントさえ押さえれば、ショートでもマッシュでもウルフでも、丸顔を活かしながらバランスよく見せることは十分可能です。
この記事では、丸顔メンズの特徴や似合わせの基本理論をわかりやすく解説しつつ、具体的におすすめできる髪型や避けたいスタイル、スタイリングやカラーのコツまで詳しく紹介します。
美容院でのオーダーに自信が持てない方や、毎日のセットがうまくいかない方にも役立つ内容です。
「丸顔でも垢抜けたい」「もう髪型で失敗したくない」
そんな方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。
丸顔メンズの特徴と基本のスタイリング理論

丸顔の男性が抱えがちな悩みとは?
丸顔の男性は、顔全体に丸みがあり、輪郭の縦幅と横幅の差が少ないのが特徴です。
そのため、「幼く見られやすい」「顔が大きく見える」といった印象を気にする方が多く見られます。
特に前髪を下ろしたマッシュや、サイドにボリュームが出るヘアスタイルは、顔の丸みを強調しやすく、実年齢より若く見えすぎてしまうこともあります。
20代ではカジュアルに見えても、30代・40代になると「頼りなく見える」「大人っぽさが出ない」と感じるケースも少なくありません。
また、丸顔メンズは似合う髪型の判断基準が分かりにくいという悩みも抱えがちです。
写真で見てかっこいいスタイルでも、実際にカットしてみるとシルエットが膨らみ、理想と違う仕上がりになることもあります。
こうした失敗を防ぐには、顔型の特徴を理解したうえで、スタイリング理論に基づいたヘアスタイル選びが欠かせません。
縦・横のバランスを整えるシルエットづくり
丸顔メンズのヘアスタイルで最も重要なのは、縦ラインを意識して横の広がりを抑えることです。
顔の輪郭に対して縦の印象を強めることで、全体のバランスが整い、小顔効果も期待できます。
具体的には、トップに自然なボリュームを出し、サイドはタイトに収めるシルエットが基本となります。
ツーブロックや刈り上げを取り入れると、横幅が抑えられ、顔の丸みが目立ちにくくなります。
前髪も重要なポイントです。
重く下ろすよりも、アップバングや斜めに流すスタイルの方が、縦のラインが強調され、シャープな印象に仕上がります。
また、カットだけでなくスタイリングも欠かせません。
ドライヤーでトップを立ち上げ、ワックスやジェルで毛先に動きをつけることで、立体感のあるシルエットが完成します。
丸顔だからこそ、輪郭を隠そうとするのではなく、バランスを整える発想が大切です。
この基本理論を押さえておくことで、どのヘアスタイルを選ぶ場合でも失敗しにくくなります。
丸顔に似合う髪型の共通点

メリハリを演出する“菱形”シルエットの重要性
丸顔メンズに似合う髪型には、いくつかの共通点がありますが、なかでも重要なのが**「菱形シルエット」**を意識したスタイルです。
菱形とは、トップに高さを出し、ハチ周りは抑え、あご付近に自然なボリュームを持たせた形を指します。
このシルエットを作ることで、顔の横幅が目立ちにくくなり、全体の印象がシャープに見えます。
丸みのある輪郭でも、縦ラインが強調されるため、小顔効果が期待できるのが大きなメリットです。
具体的には、トップにレイヤーを入れてボリュームを出し、サイドはツーブロックやタイトなカットで引き締めるのが定番です。
ショートやベリーショートだけでなく、マッシュやミディアムでも、メリハリをつければ丸顔にしっかりフィットします。
美容師にオーダーする際は、「トップに高さが出るように」「横に広がらないシルエットで」と伝えるだけでも、仕上がりの印象は大きく変わります。
小顔効果を高める前髪の工夫
前髪は、丸顔メンズの印象を左右する非常に重要なポイントです。
前髪の作り方次第で、顔の丸みが強調されるか、すっきり見えるかが決まります。
基本的には、重すぎる前髪は避け、縦の流れを意識することが大切です。
アップバングやセンターパート、斜めに流すバングは、顔の縦幅を強調し、シャープな印象を与えてくれます。
一方で、目にかかる長さのぱっつん前髪や、厚みのあるマッシュバングは、輪郭の丸みを強調しやすいため注意が必要です。
どうしても前髪を下ろしたい場合は、軽さを出して隙間を作ることで、重たい印象を回避できます。
スタイリング時には、前髪の根元を立ち上げたり、毛先に動きをつけたりするのも効果的です。
ワックスやバームを少量使い、束感を出すことで、自然な立体感が生まれます。
前髪は「隠すため」ではなく、「バランスを整えるため」に使う。
この意識を持つことで、丸顔メンズでも垢抜けたヘアスタイルに近づけます。
丸顔メンズにおすすめの具体的ヘアスタイル

ソフトモヒカンで引き締まった印象に
ソフトモヒカンは、丸顔メンズにとって王道とも言えるヘアスタイルです。
トップに自然な高さを出し、サイドをすっきりまとめることで、顔の丸みが目立ちにくくなります。
特にショート〜ベリーショートとの相性が良く、清潔感や男らしさを演出しやすいのが特徴です。
学生から30代・40代まで幅広い年代におすすめで、ビジネスシーンでも好印象を与えやすいスタイルといえます。
スタイリングは、ドライヤーでトップを立ち上げ、ワックスで毛先を軽くつまむ程度で十分です。
縦ラインを強調しつつ、シルエットをコンパクトに保つことが、引き締まった印象につながります。
2ブロックショートで手軽に小顔見せ
2ブロックショートは、丸顔メンズが小顔効果を狙いやすい定番スタイルです。
サイドを刈り上げることで横幅が抑えられ、顔の輪郭がすっきり見えます。
トップに適度なボリュームを残すことで、縦と横のバランスが整い、全体のシルエットがシャープになります。
ナチュラルにもカジュアルにも振れるため、20代・30代のメンズに特に人気があります。
オーダー時は、「サイドはタイトに」「トップは潰れないように」と伝えるのがポイントです。
スタイリングも簡単で、忙しい朝でも再現しやすいのが魅力です。
アップバングで縦長シルエットを強調
アップバングは、前髪を上げることで縦の印象を強めるヘアスタイルです。
丸顔メンズにありがちな幼さを軽減し、大人っぽく爽やかな雰囲気を演出できます。
おでこを見せることで顔全体が引き締まり、輪郭の丸みも自然にカバーできます。
ショートヘアやツーブロックと組み合わせることで、より立体感のある仕上がりになります。
スタイリングでは、前髪の根元をしっかり立ち上げることが重要です。
ジェルやグリースを使うと、ツヤ感が出て清潔感もアップします。
マッシュは動きと軽さのバランスがカギ
マッシュは丸顔に似合わないと思われがちですが、作り方次第で十分にフィットします。
ポイントは、重さを残しすぎず、動きと軽さを意識することです。
トップにレイヤーを入れ、サイドを膨らませないことで、丸みのある輪郭でもバランスが取りやすくなります。
前髪も厚く揃えるのではなく、隙間を作って縦の流れを出すのが効果的です。
パーマをプラスすると、毛先に動きが出て、より立体的なシルエットになります。
カジュアルや韓国風の雰囲気が好きなメンズにおすすめのスタイルです。
ウルフカットでトレンド&小顔効果を両立
ウルフカットは、トップのボリュームと襟足の長さで縦ラインを強調できるため、丸顔メンズと相性の良いスタイルです。
顔周りにレイヤーを入れることで、輪郭を自然にカバーできます。
最近はナチュラルなウルフが主流で、派手になりすぎず大人っぽい印象に仕上がります。
ミディアム寄りの長さでもバランスが取りやすく、個性を出したい方にも向いています。
スタイリングでは、毛先を軽く外ハネさせたり、束感を出したりするとシルエットにメリハリが生まれます。
トレンド感と小顔効果を両立したい丸顔メンズにぴったりの髪型です。
丸顔メンズに似合わない髪型と注意すべき要素

重めマッシュやノースタイリングは要注意
丸顔メンズが避けたい髪型の代表例が、重さを強調しすぎたマッシュスタイルです。
前髪・サイド・トップすべてに丸みが出ると、顔の輪郭とヘアのシルエットが重なり、丸顔がより強調されてしまいます。
特に、目にかかる長さの前髪を下ろし、スタイリングをほとんどしない状態は要注意です。
ノースタイリングのマッシュは、顔の横幅を広く見せやすく、幼い印象になりがちです。
また、髪が伸びてきたタイミングで整えずに放置すると、全体が膨らみやすくなります。
「自然体に見せたい」という理由で何もしないよりも、軽くセットするだけで印象は大きく変わります。
丸顔メンズがマッシュに挑戦する場合は、重さを残しすぎず、レイヤーや束感で動きを出すことが大切です。
ボリュームの出し過ぎで輪郭が強調される恐れ
丸顔メンズにとって、ボリュームの出し方は非常に重要なポイントです。
トップにボリュームを出すこと自体は問題ありませんが、サイドやハチ周りに膨らみが出すぎると、顔の輪郭が強調されてしまいます。
パーマスタイルでも注意が必要です。
全体に強いカールをかけると、横への広がりが出やすく、顔が大きく見える原因になります。
また、ワックスのつけ過ぎや、根元から無理に立ち上げるスタイリングも逆効果です。
ボリュームを出すのはトップ中心に限定し、サイドはタイトに収める意識を持ちましょう。
美容師に相談する際は、「横に広がらないようにしたい」「輪郭が目立たないシルエットにしたい」と具体的に伝えるのがおすすめです。
避けるべきポイントを理解しておくことで、丸顔メンズでも失敗しにくい髪型選びができます。
スタイリング・ヘアケアで丸顔をカバーする方法

ドライヤーの当て方で髪形に奥行きをプラス
丸顔メンズがヘアスタイルをきれいに見せるためには、カットだけでなくドライヤーの使い方が重要です。
乾かし方次第で、シルエットに奥行きが生まれ、顔の丸みを自然にカバーできます。
基本は、トップから乾かして高さを出すことです。
下から風を当てるのではなく、根元を立ち上げるように前後に風を入れると、潰れにくいボリュームが作れます。
サイドは、上から風を当てて抑えるのがポイントです。
横に広がりやすい部分をタイトに収めることで、顔の輪郭がすっきり見えます。
最後に前髪を整え、流れや立ち上がりを調整すると、縦ラインを意識したシルエットが完成します。
ドライヤーだけでも印象は大きく変わるため、毎日の習慣として取り入れたい工程です。
ワックスやジェルの使い分けで立体感を演出
スタイリング剤の選び方と使い分けも、丸顔メンズにとって重要なポイントです。
目的に合わせて使うことで、立体感のあるヘアスタイルが簡単に作れます。
ワックスは、動きや束感を出したいときに適しています。
特にマッシュやウルフ、ショートスタイルでは、毛先を中心につけることで自然なメリハリが生まれます。
一方、アップバングやビジネス向けのスタイルには、ジェルやグリースがおすすめです。
ツヤ感とキープ力が高く、トップの立ち上がりや前髪の流れを長時間キープできます。
使用量は少なめが基本です。
手のひら全体にしっかり伸ばし、トップからつけ始めて、サイドは軽く整える程度に抑えましょう。
スタイリング剤を正しく使うことで、丸顔でもシャープで洗練された印象を作ることができます。
カラーリングで顔立ちを引き締めるテクニック

ハイライト・ローライトでメリハリを加える
丸顔メンズは、カットやスタイリングだけでなく、カラーリングによっても顔立ちの印象を大きく変えることができます。
特にハイライトやローライトを取り入れることで、髪全体にメリハリが生まれ、輪郭の丸みが目立ちにくくなります。
ハイライトは、トップや表面に細く入れるのがポイントです。
明るい色が立体感を強調し、縦のラインを自然に引き立ててくれます。
全体を明るく染めるよりも、部分的に入れる方がシルエットが引き締まって見えます。
一方、ローライトはサイドや内側に入れることで、横への広がりを抑える効果があります。
顔周りに暗めの色を配置すると、輪郭が締まり、バランスの取れた印象になります。
カラーをオーダーする際は、「立体感を出したい」「顔周りを引き締めたい」と伝えるのがおすすめです。
派手になりすぎず、自然に小顔効果を狙えるカラーリングは、丸顔メンズにとって心強い選択肢といえるでしょう。
丸顔メンズがよく抱えるQ&A

丸顔のメンズは本当にショートヘアが無難ですか?
必ずしもショートヘアだけが正解というわけではありません。
確かにショートやベリーショートは丸顔との相性が良く、失敗しにくいスタイルですが、マッシュやウルフ、ミディアムヘアでも縦ラインとメリハリを意識したシルエットであれば十分に似合わせることができます。大切なのは長さよりもバランスです。
丸顔メンズが美容師にオーダーするときのコツは?
「丸顔なので横に広がらないようにしたい」「トップに高さがほしい」など、悩みと理想をセットで伝えるのがポイントです。
具体的なスタイル名に加えて、避けたい要素(重すぎる前髪・サイドのボリュームなど)も伝えると、イメージのズレを防ぎやすくなります。
前髪は上げた方がいい?下ろしても大丈夫?
アップバングの方が縦の印象を強調できるため、小顔効果は高くなります。
ただし、前髪を下ろす場合でも、軽さを出したり、斜めに流したりすれば問題ありません。重く揃えすぎないことが、丸顔メンズにとっての重要なポイントです。
パーマは丸顔だと似合いにくいですか?
強すぎるパーマや全体にボリュームが出るスタイルは注意が必要ですが、トップ中心に動きを出すパーマであれば相性は良好です。
スパイラルパーマやニュアンスパーマを取り入れることで、立体感が生まれ、輪郭をカバーしやすくなります。
ぽっちゃり体型や顔が大きい場合も考え方は同じ?
基本的な考え方は同じです。
縦ラインを意識し、サイドをすっきりさせることで、体型や顔の大きさとのバランスも取りやすくなります。
ヘアスタイルだけでなく、服装や襟元との相性も意識すると、より全体の印象が整います。
まとめ:丸顔メンズが理想的な髪型を手に入れるために

丸顔メンズが髪型選びで失敗しないためには、顔の輪郭を隠すのではなく、縦と横のバランスを整える意識が何より重要です。
トップに高さを出し、サイドを抑えたシルエットを意識するだけで、印象は大きく変わります。
ソフトモヒカンや2ブロックショート、アップバング、動きのあるマッシュやウルフカットなど、丸顔に似合う選択肢は決して少なくありません。
大切なのは、自分の年齢やライフスタイル、雰囲気に合ったスタイルを選ぶことです。
また、カットだけでなく、ドライヤーやスタイリング剤、カラーリングまで含めて考えることで、仕上がりの完成度は高まります。
毎日のヘアセットを少し工夫するだけでも、小顔効果や垢抜けた印象をキープしやすくなります。
丸顔は決して欠点ではありません。
正しい知識と似合わせのポイントを押さえれば、自分らしさを活かした好印象なヘアスタイルを手に入れることができます。
ぜひこの記事を参考に、美容院でのオーダーや日々のスタイリングに役立ててみてください。