目次
「セットしてもすぐに崩れる」「直毛すぎて髪型が決まらない」
そんな悩みを持つメンズにこそ試してほしいのが、“ピンパーマ”。
自然なクセ毛風の質感や立体感を演出できるピンパーマは、無造作なのにこなれ感のあるスタイルを実現できるパーマ技術です。特にベリーショートやツーブロックとの相性が良く、ビジネスでもプライベートでも好印象を与える髪型として、近年注目を集めています。
本記事では、そんなピンパーマの魅力から、髪質別のおすすめスタイル、施術プロセス、スタイリング方法、よくあるQ&Aまで徹底解説。
「自分に似合うパーマスタイルを見つけたい」
「清潔感と個性、どっちも妥協したくない」
そう考えている方は、ぜひ最後までチェックして、自分にぴったりのピンパーマスタイルを見つけてみてください。
ピンパーマとは?

ピンパーマとは、ロッドの代わりに「ピン」を使って髪にカールをつける、ナチュラルで動きのあるスタイルが魅力のパーマ技術です。特にメンズヘアとの相性が抜群で、直毛でも柔らかな質感や自然な束感を演出できることから、近年注目を集めています。
ロッドを使ったパーマに比べて、髪全体に強いカールをつけすぎることなく、毛先やトップにさりげない動きをプラスできるのが特徴です。ベリーショートやツーブロックとの相性もよく、個性を出したいけどやりすぎたくない男性にぴったりのパーマスタイルといえるでしょう。
一般的なパーマとの違い
ピンパーマと通常のパーマ(ロッドパーマ)との最も大きな違いは、「使用する道具」と「カールの仕上がり」にあります。
比較項目 | ピンパーマ | 一般的なロッドパーマ |
使用する道具 | ピン | ロッド |
カールの強さ | 弱めでナチュラル | 強めでしっかり |
仕上がりの印象 | クセ毛風・自然な動き | ボリューム感・華やか |
適した髪の長さ | ショート〜ミディアム | ミディアム〜ロング |
スタイリングの自由度 | 高め(ナチュラル〜無造作) | スタイルにより固定 |
ロッドパーマは比較的カールが均一でしっかり出るため、「パーマ感」を強く出したいときに適しています。一方でピンパーマは、柔らかい動きやニュアンス重視のスタイルを求める男性におすすめ。
特に直毛で髪に動きが出にくい方でも、ピンパーマなら自然な立体感や束感を作ることができ、スタイリングの幅がぐっと広がります。
ピンパーマの特徴と歴史
ピンパーマは、実は古くから存在する技術で、元々は女性向けのウェーブスタイルとして誕生しました。しかし、近年はメンズスタイルの多様化により、再評価されているパーマ技術でもあります。
とくにメンズヘアにおいては、以下のような特徴が強く支持されています。
- 髪に自然な動きを出せる
- トップに立体感をつけやすい
- 毛流れをコントロールしやすい
- ワックスやジェルでのスタイリングがしやすくなる
また、ピンパーマは施術の自由度が高いため、前髪だけに動きをつけたい、トップだけにボリュームを出したい、といった部分的なアプローチも可能。そのため、セットが苦手な方でも比較的扱いやすく、清潔感を保ちながら自分らしい印象を演出できるのが魅力です。
メンズがピンパーマを選ぶメリット

ピンパーマは、ナチュラルでこなれ感のある印象を作りたいメンズにとって、非常に優れた選択肢です。特に「髪型に変化をつけたいけど、やりすぎたくない」という方や、「直毛すぎてセットが決まらない」と悩む男性にとって、髪の印象を大きく変えながらも清潔感を保てるのが最大の魅力。
以下に、ピンパーマがメンズスタイルにおいて高く評価されている主なメリットを紹介します。
1. 自然な動きと束感で“こなれ感”を演出できる
ピンパーマはロッドを使わずピンで髪を固定するため、強すぎない柔らかなカールが特徴です。その結果、クセ毛風の自然な動きや毛束感を演出できます。
特にベリーショートやツーブロックと組み合わせることで、清潔感を残しながらも“無造作なニュアンス”を取り入れたスタイルが完成します。
こうしたニュアンスの効いたスタイルは、ビジネスシーンからプライベートまで幅広い場面で好印象を与えることができます。
2. 直毛や軟毛でもスタイリングがラクになる
「直毛で髪がペタッとする」「スタイリングしてもすぐ崩れる」といった悩みを持つ男性には、ピンパーマが効果的です。髪に立体感やボリュームをプラスできるため、ワックスやジェルを使ったセットが非常にしやすくなります。
また、柔らかい髪質の人でも根元に動きが出ることで、自然な立ち上がりや毛流れが生まれ、ヘアセットの自由度が格段にアップします。
3. 髪全体にかけず“部分使い”で印象操作ができる
ピンパーマは、前髪やトップなどポイントを絞って施術できるのも大きなメリットです。たとえば前髪に軽くクセをつけるだけでも、顔の印象やヘアスタイル全体のバランスが大きく変わります。
「初めてのパーマだから、全体にかけるのは不安」という人も、部分的なピンパーマなら挑戦しやすく、自分に合ったスタイルを見つける入り口として最適です。
4. ナチュラル志向でもチャレンジしやすい
派手なカールではなく、自然な仕上がりを重視したいメンズにとって、ピンパーマは非常にバランスのよい選択です。
無理に“パーマ感”を主張することなく、髪質を活かしつつ個性を引き出せるため、トレンドを追いつつも自分らしさを表現したいというニーズにもしっかり応えてくれます。
ピンパーマをかける際の注意点

ピンパーマはナチュラルな質感や動きを演出できる一方で、施術やその後のケアに注意しないと仕上がりや持ちが悪くなる場合があります。
特に初めてパーマをかける男性は、以下のポイントを意識することで、髪への負担を抑えつつ、理想のヘアスタイルを長く楽しむことが可能になります。
パーマの持ちを良くするコツ
ピンパーマはカールがやさしいぶん、持続期間は一般的なロッドパーマよりもやや短くなりがちです。通常は約3〜5週間程度が持続の目安とされていますが、次のようなポイントを意識すれば、より長くヘアスタイルをキープできます。
- 施術後48時間は髪を濡らさない
パーマ直後の髪は非常に不安定な状態です。最初の2日間はシャンプーやスタイリングを控え、しっかりカールを定着させましょう。 - 保湿力のあるシャンプー&トリートメントを使う
パーマによって乾燥しやすくなった髪には、髪内部の水分保持をサポートするアイテムを選ぶのが効果的です。 - ドライヤーの使い方にも注意
高温で一気に乾かすと、カールが取れやすくなります。風量は中〜弱程度にして、毛流れを整えながら根元からふんわり乾かすのがポイントです。 - スタイリング時は適切なワックスやジェルを選ぶ
ピンパーマはナチュラルな動きが魅力なので、束感や動きを活かせる軽めのスタイリング剤がおすすめです。
ダメージやピン痕を最小限にするポイント
ピンパーマは比較的ナチュラルな施術とはいえ、間違ったやり方や過剰な繰り返しによって髪にダメージが蓄積する可能性があります。また、まれに「ピン痕(ピンの跡)」が残ってしまうこともあるため、以下の点に注意しましょう。
- 信頼できるサロン・美容師を選ぶ
ピンパーマは技術力が問われるパーマのひとつです。経験豊富なスタイリストが在籍するサロンを選ぶことが、失敗を防ぐ最大のポイントです。 - 髪の状態に合わせた薬剤を使ってもらう
髪が細い・硬い・ダメージ毛など、髪質によって適したパーマ液は異なります。カウンセリング時にしっかりと髪の状態を伝えるようにしましょう。 - 施術後のケアを怠らない
ピンパーマ後の髪は水分が抜けやすくなっているため、週1〜2回の集中トリートメントや、洗い流さないヘアオイルでケアするのがおすすめです。 - セルフピンパーマは慎重に
自宅で行うセルフピンパーマは、ピンの当て方や薬剤量を誤ると、ピン痕が残ったりカールが不自然になるリスクがあります。初めての場合はプロの施術を受けるのが安心です。
ピンパーマの施術プロセス

ピンパーマに挑戦する前に、施術の流れをしっかり理解しておくことは非常に重要です。特に初めてパーマをかける方にとっては、「どんな準備が必要?」「時間はどのくらい?」「痛んだりしないの?」といった疑問や不安がつきもの。
ここでは、サロンでのピンパーマ施術がどのように進められるのかを、わかりやすく解説します。
カウンセリングと仕上がりイメージの共有
施術前のカウンセリングは非常に重要な工程です。この段階でスタイリストとしっかりイメージを共有することで、理想通りの髪型に近づけることができるだけでなく、髪質やダメージへの配慮も十分に行えます。
カウンセリングで話し合う主なポイントは以下のとおりです。
- どんな雰囲気・印象に仕上げたいか(ナチュラル・動き重視・清潔感など)
- ピンパーマをかけたい部位や範囲(全体・トップのみ・前髪など)
- 今後のスタイリング方法やセットのしやすさ
- 髪質(直毛・軟毛・くせ毛など)や過去のカラー・パーマ履歴
このやりとりで、スタイリストはあなたの髪の状態や悩みを理解し、最適なピンパーマスタイルを提案してくれます。雑誌の写真やSNSのヘアスタイル画像を持参すると、イメージのズレが防げてよりスムーズです。
使用薬剤と具体的な施術の流れ
ピンパーマは、繊細なニュアンスや毛流れを作るために、専用のピンと適切な薬剤選定がカギとなります。以下は、一般的なサロンでのピンパーマ施術の流れです。
工程 | 内容 |
① シャンプー | 髪の汚れやスタイリング剤をしっかり落とし、薬剤の浸透を良くします。 |
② カット(必要な場合) | スタイルに応じて、長さや量を整えます。パーマ後のフォルムに影響するため重要な工程です。 |
③ ピンで髪を巻く | 狙った方向や動きを出すため、スタイリストが手作業でピンを使って細かく巻いていきます。 |
④ パーマ薬剤の塗布(1剤) | カールを定着させるための薬剤を塗布。髪質やダメージ度により時間を調整します。 |
⑤ 中間処理&チェック | 1剤を流してカールの具合を確認。必要に応じて再調整します。 |
⑥ 2剤で固定 | 2剤を塗布して、カールの形状をしっかり固定します。 |
⑦ ピンを外して仕上げ | ピンを外し、全体を洗い流してからドライ&スタイリングへ。希望の束感や動きを最終確認します。 |
ピンパーマはロッドを使わない分、スタイリストの技術が如実に仕上がりに影響します。経験豊富な美容師なら、自然な毛流れや立体感、束感をバランスよく表現してくれます。
施術時間は髪の長さや施術範囲にもよりますが、おおよそ1.5〜2時間程度が目安です。
メンズにおすすめのピンパーマスタイル

ピンパーマはその自由度の高さから、髪質や骨格、ライフスタイルに合わせた多様なスタイルが楽しめるのが魅力です。ここでは、特に人気が高く、初めてピンパーマに挑戦する方にも取り入れやすいスタイルを2つご紹介します。
どちらも清潔感と個性を両立でき、日常からビジネスまで幅広いシーンで好印象を与えるスタイルです。
ナチュラルなクセ毛風スタイル
「地毛のようなクセ毛感を演出したい」「自然な毛流れで垢抜けたい」という男性におすすめなのが、ナチュラルなクセ毛風ピンパーマです。
ピンパーマ特有のやわらかいカールを全体に施すことで、無造作だけど計算された動きが生まれます。特に直毛の方には、髪に程よいボリュームと立体感を与える効果があり、シンプルなカットでも一気に垢抜けた印象に。
このスタイルの特徴は以下の通りです。
- サイドとバックをすっきり刈り上げたツーブロックとの相性抜群
- トップに軽く動きを加えることで、毛束感と清潔感を両立
- スタイリングは軽めのワックスやヘアバームでナチュラル仕上げ
朝のスタイリングも簡単で、指でさっと整えるだけでも自然な毛流れと質感が出るため、セットが苦手な方にもぴったりです。
スパイキーショートでアクティブに
より動きのあるスタイルが好みの方には、スパイキーショート×ピンパーマの組み合わせがおすすめです。髪を短くカットしたうえで、トップ中心にピンパーマを施すことで、動き・立体感・束感を強調したシャープなスタイルが完成します。
このスタイルは特に以下のような男性に人気です。
- 頭の形に自信がなく、トップに高さを出してバランスを取りたい人
- アクティブで爽やかな印象を与えたい人
- 清潔感をキープしつつも個性をしっかり出したい人
スタイリングにはファイバー系やハードタイプのワックスが最適。毛先をつまんで立ち上げたり、毛束を細かく動かしたりすることで、エッジの効いた仕上がりに。
また、サイドを刈り上げているため横顔のシルエットもスッキリし、ビジネスシーンでも好印象を与える万能スタイルです。
ピンパーマのスタイリングとアフターケア

ピンパーマは、ナチュラルな動きや質感が魅力ですが、その良さを最大限に引き出すには、スタイリングや日々のケアが非常に重要です。
ここでは、ピンパーマと相性の良いスタイリング剤の選び方と、セットのコツやパーマを長持ちさせる方法について詳しく解説します。
相性の良いワックス・ジェルの選び方
ピンパーマのスタイルは、髪のやわらかなカールや自然な束感を活かすのがポイント。そのため、スタイリング剤選びを間違えると、せっかくの動きや質感がつぶれてしまうこともあります。
おすすめのスタイリング剤とその特徴は以下の通りです。
スタイリング剤 | 特徴 | 適したスタイル |
ライトワックス | 軽い質感でカールをつぶさず、毛流れを整えやすい | ナチュラルなクセ毛風スタイル向き |
ファイバーワックス | 束感を出しやすく、立ち上がりをキープ | スパイキーショートなど動きを強調したスタイル |
ヘアバーム | ツヤ感と自然なまとまりをプラス | 毛量が多く、ボリュームを抑えたい人向き |
ジェル | しっかり固めたい時に便利。清潔感のある仕上がりに | フォーマルなシーンやビジネス用途に◎ |
スタイルの目的に応じて使い分けることで、より理想に近い仕上がりになります。また、ワックスやバームは手のひらでよくなじませてから使うのが鉄則。つけすぎには注意し、まずは少量から使ってみましょう。
セットのコツとパーマを長持ちさせる方法
ピンパーマの良さを引き出しつつ、パーマの持ちを良くするには、毎日のセットやケアにちょっとした工夫が必要です。
以下のポイントを押さえておけば、スタイリングが簡単になるだけでなく、ピンパーマの美しい仕上がりをより長く楽しめます。
- 根元からドライヤーで立ち上げる
自然なボリュームや毛流れを出すには、まず根元から風を当てて乾かすのが基本です。手ぐしで髪を持ち上げながら乾かすと、パーマの立体感をキープできます。 - 朝の寝ぐせ直しは水スプレーで軽くリセット
カールを生かすには、髪をしっかり濡らす必要はありません。霧吹きで軽く湿らせてから、手やドライヤーで形を整えるのがコツです。 - スタイリング剤は“揉み込むように”つける
カール部分に対しては、表面を撫でるのではなく、揉み込むようにスタイリング剤をなじませることで、動きや束感が引き立ちます。 - 週1〜2回のトリートメントケアを習慣にする
パーマ後の髪は乾燥しやすくなるため、定期的なトリートメントで水分と栄養を補給することが大切です。 - 寝る前は必ず髪を乾かす
濡れたまま寝ると、摩擦によってカールが乱れたり髪がダメージを受けやすくなります。しっかり乾かしてから眠ることで、パーマの形状をしっかりキープできます。
ピンパーマでよくあるQ&A

ピンパーマを検討する中で、多くの人が抱く疑問や不安にお答えします。特にピンパーマ初心者にとっては、髪質との相性や施術方法の違いなどが気になるポイント。ここでは、代表的な質問をピックアップして解説します。
直毛でもピンパーマはかかる?
直毛の方でもピンパーマはしっかりかけることができます。むしろ、直毛で髪に動きが出にくいタイプの方こそ、ピンパーマの自然なカール感が際立ちやすく、スタイルに大きな変化をもたらします。
ただし、以下の点には注意が必要です。
- 髪質が硬くハリが強い場合は、薬剤の選定や放置時間を工夫する必要があります
- 根元からしっかりカールを出したい場合は、ピンパーマよりもスパイラルパーマのほうが適しているケースもあります
施術前のカウンセリングで、「自分の髪質でもきれいに仕上がるのか」をスタイリストにしっかり相談するのが成功のコツです。
セルフピンパーマとサロン施術の違い
セルフピンパーマは、自宅でピンとパーマ剤を使って自分で施術する方法ですが、基本的にはおすすめできません。その理由は以下のとおりです。
- ピンの固定位置や角度で仕上がりが大きく変わるため、技術的な難易度が高い
- 薬剤の塗布ムラや放置時間の管理が難しく、髪へのダメージリスクが高い
- ピン痕や不自然なカールが残りやすく、修正も困難
一方、サロン施術ではプロのスタイリストが髪質や骨格に合わせたカール設計を行い、適切な薬剤と手順で仕上げてくれます。デザイン性・再現性・ダメージケアのすべてにおいて、サロンでの施術が圧倒的に安定しています。
「費用を抑えたい」「とりあえず試してみたい」という理由でセルフを選ぶ方もいますが、初めてピンパーマをかけるなら、失敗のないサロン施術が確実です。
まとめ

ピンパーマは、ナチュラルな動きや毛流れを演出しながら、清潔感と個性を両立できる非常に魅力的なメンズヘアスタイルです。
特に、直毛で髪に動きが出づらい方や、自然な束感を求める方にとって、ピンパーマは日々のスタイリングをラクにしつつ、印象を大きく変える力を持っています。
本記事でご紹介した以下のポイントを押さえておけば、ピンパーマを最大限活かしたスタイルを手に入れることができるでしょう。
- ピンパーマはクセ毛風のナチュラルな仕上がりが魅力
- ベリーショートやツーブロックとの相性が抜群で、どんなシーンにもマッチ
- スタイリング剤は目的や質感に合わせて選ぶのがコツ
- 日々のドライや保湿ケアを意識することで長持ちする
- 初めての施術は、信頼できる美容室での相談が安心
自分に似合う髪型を見つけたいと考えているなら、ピンパーマはまさにその第一歩。ぜひ一度、サロンでスタイリストと相談して、自分だけの“ハマるスタイル”を手に入れてみてください。
自然体で垢抜ける、そんなあなただけのヘアスタイルが、きっと見つかるはずです。